映画『ジオストーム』(2017)J・バトラー演じる主人公が熱くてしぶとくて笑える

映画『ジオストーム』を観た話

ジオストーム(字幕版)

 今日はジェラルド・バトラー主演の映画『ジオストーム』のお話。

 

2017年に公開された映画なんですが、こういった終末系のような映画は好きなので早速観てみました。

 

温暖化の影響で、 世界が自然現象に襲われドえらいことになっていた。

それで地球を守る(?)人類のため(?)に18カ国が協力して”ダッチボーイ”っていう防御システムを作り出す。

この設計者でありシステム管理責任者がジェラルド・バトラー演じるジェイク・ローソン。

宇宙に人工衛星を張り巡らせて、どこかで災害が発生しようものならダッチボーイで抑制し、大惨事になるまえに食い止める画期的なシステム。

 

たとえば、どこかで巨大な竜巻が発生すれば、ダッチボーイが竜巻雲を消滅させたりする。

自然災害を人工的に食い止めるというもの。

 

参加した国々の技術者数百人は、宇宙にある「国際気象宇宙ステーション」に滞在し、常に監視している。

 

この時点では、アメリカが管理をしていたが、2週間後には国連の管理下となる予定だった。

 

だがしかし!ある時、ジェイクは政府の査問会に呼び出され、責任者として資質に欠けると言われ激怒。

 

州知事で議長をしていたトーマスを罵倒して、クビを言い渡されてしまう。

 

ジェイクの後任は、彼の弟マックスが起用された。

 

その3年後、アフガニスタンのある村と村人が凍結する事件が発生。

 

周りは灼熱の暑さなのに、その一角だけがまるで氷河期にようになっていた。

原因はダッチボーイの不具合程度に考えていたが、その後もメキシコでは海が瞬時に凍結したり、中国では地下から爆発が起こり次々と道路が陥没する事件も発生。

 

アメリカは、この事態が公になれば諸外国から追求されることは間違いないと、アメリカ大統領のパルマは、国連の管理下になる2週間後まで詳細を隠蔽しようと考えた。

 

 

しかしマックスは、すぐに対処すべきだと主張し、ジェイクに救いを求める。

 

ジェイクは、一度は断るもののダッチボーイのことを知り尽くしているのは自分しかいないと、再び宇宙ステーションに向かうのだ。

 

というようなお話。

 

ストーリー的にはよくあるものですが、最初に驚いたのは地球を囲むように張り巡らせている人工衛星でした。

 

画面では、宇宙ステーションから針金を網目状に繋いでいるといった印象。

 

ヤバイ!自然災害が発生しそうだ!っていうアラームがなると、宇宙からロケットのようなものを落下させて消滅させるってやつ。

 

これってね、まだ私が子供だった頃「こんなシステムあればいいのに」って思ってたことと同じでビックリするやら笑えるやら。

 

宇宙は広いから、地球をグルっと囲んで雨とか調節すればいいのに・・・って子供ながらに思ってました(笑)

 

ま、自然に反することですけど^^;

 

この映画の何が面白いって、ジェイクがしぶといのなんの・・・。

 

ジェイクには別れた妻と13歳の娘がいて、週末は娘と一緒に過ごすのがお決まりだったの。

でも宇宙ステーションに行くことになって、娘は当然心配するわけです。

 

「大丈夫だ、必ず変えると約束する」って、娘に約束します(よくあるパターンですね!)

 

で、意気揚々と3年ぶりに宇宙にGOしました。

 

ダッチボーイは次々と故障し、そのたびにジェイクが対処するのですが、事故のタイミングがあまりにも人為的ってことに気がつきます。

 

ジェイクは地球にいるマックスに、ふたりだけしか知らない暗号で伝えました。

 

ダッチボーイの故障箇所を調節しようとしても、システムにアクセスできない。

 

で、結局ホワイトハウス内部に人間による犯行だという結論にいたる。

 

でも、敵はホワイトハウスにいる人物だけではなく、宇宙ステーション内部にも金に目がくらんだ協力者がいて、宇宙ステーションは自爆開始のカウントダウンが始まってしまうの。

 

ジェイクは、その犯人を見つけることが出来たけれど、争いの末その男は宇宙に投げ出され死亡。

 

自爆スイッチを止めることは出来なくなり、ジェイクはステーションに残って最後まで手を尽くそうとします。

 

さっきまでステーションにいた仲間たちと暑いハグを交わし、マックスにも最高の言葉で別れを告げる。

 

そして”Bom!!”

 

その映像は地球でも流されてて、当然のごとくジェイクの娘も元妻も見ていた。

「あぁぁぁぁ」と叫び涙を流す。

 

ステーションは大爆発し、ジェイクの死を嘆き、ヒーローだよ的な言葉が人々の中によぎる。

 

ところが、彼はしがみついていた・・・。

 

地球の自然災害を止めるためのロケットにようなものの中に入り込み、SOS信号を発信していたのだ。

 

えええええー!!!

 

だってすっごい分かれ方したよ!?

 

まるで『アルマゲドン』のブルース・ウィルスのように悲しい別れだったよ!?

いや、あの時よりももっと大げさに別れを告げたよ!?

 

ここ、生き返るところだったのか・・・(- -;)

 

あのまま終われば感動の涙が溢れた(かもしれない)

 

これって、ジェイクは死んじゃったんだよということを植えつけるための作戦ですね。

 

で、生きててよかった~って感動を与えるってやつです。

 

私的には、『アルマゲドン』のような結末の方が好きかも。

 

なんでだよーなんでここで「やっぱ生きてました」ってならないのかなーって思える方が好きです(笑)

 

ジェイクには他にも色々起こりますが、かなり”しぶといヤツ”だと思えますよ。

 

あ、でもこのような自然災害は実際に起こりつつあります。自然の脅威ほど恐ろしいものはありません。

 

身近に迫りつつある危機として、しっかりご覧下さい。

 

そういう危険性を訴えているという意味では、観るべき映画だと思います。

 

 

ジオストーム(字幕版)

ジオストーム(字幕版)